どんなイメージがあります?
日本人と言う視点から世界を見ない感覚?
語学云々に関係なく、海外に行っても自分なりの世界がある人?
う〜ん。この問題はとても難しい…答えが無いのに、いかにもある振りを
しなければならない。
私なりに考えているのは、
“自分が世界の中では日本人だという誇りを持っている人”
が真の国際社会人となるための必須で、それにプラスして
“日本人としての固定観念の枠にはまっていない人”
かな〜と思っています。
私は、一度は『日本を捨てた』組の人です。
1898年に留学でアメリカへ渡ったときには
「もう、二度と日本には帰らない!」と決意しました。
もっと正確に表現すると、そうでも思わない限りアメリカでの不慣れな生活で
生き残れないと思っていましたし、別に二度と帰らないとは思っても、
親や家族を捨てるとか国籍を捨てるつもりだった訳ではなかったので自分を
勇気付ける意味で使っていあのですが…。多くのお金も掛けて貰っているし、
そう簡単に精神的に弱くなったり感傷的になってしまっても“後戻りは許されない”
と励まし続ける言葉でもあったわけです。
そう言い続けているうちに、なんとなく僕は日本人じゃ無くて
“アメリカ人になる”的な意識にまで行ってましたね(笑)
これは大失敗。
いろいろな友達(アメリカ人ですが)に説明しても判って貰えないし、他の国から
留学で来ているような人達にもわかって貰えない。
そんなこんなで、いちいち説明するのも辞めてしまったのですが…
ある日気付きました。
「日本人を捨てるって言うのは、かっこ悪い(笑)」
同じような事を言っている人に逢ったんですよ。勿論、彼も日本人。
で、その時に初めて第三者的にその人と自分が言っていたことを見ることが
出来るようになり、何か変だな〜と。
日本人は日本人であることがアメリカでは受け入れられていました。
日本人以外は日本人になり得ないこと、そしていくらアメリカ人に憧れて
自分はアメリカ人だと言っていても、周りの人から見たらヤッパリ日本人。
それを最前面に出す必要は無いが、認識している必要は大切かな〜と思いました。
あれ…答えになってますかね?
真の国際社会人?
先ずは肩肘張らずに、日々の小さな努力から…。
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(2005年8月8日作成)