2005年07月15日

目に見えないカベ

ロンドンの連続爆破テロから1週間…私自身はテレビやインターネットからも
関連情報は殆ど遮断して来ました。
実情を知ったからといって、過去が消せるわけでは無いと思っていたからです。
しかし、今後も同じようなことが起こらないように、そして出来ることであれば
事前に防ぐ措置も取れるようにと経緯だけでも知っておいたほうが良いかなと
思うようになってきました。


今回の事件はパキスタン系の移民でイギリス国籍を持っている2世、3世の
犯行だと言われているようです。

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日経新聞を読んでいて始めて判ったのですが、イギリス全土ではイスラム教を
信仰する人々がだいたい国民の3%程度。数パーセントと言っても、その数は
数百万人にも上りますから、そのうちの数名がイギリス政府に反抗してテロを
計画するだけでも今回のような被害が起きる結果になります。

テロの数日前に、本当にたまたまだったのですがBBCニュースか何かの記事で、

「ヨーロッパ全体で、イスラム系移民が急激に増加傾向に有る」
と目にしていたので、少し危ないかな〜とは思っていました。

そして、数日後にこの事件。


ここ数年、いろいろなことを見て考えそして結論となりそうな事柄を集めているのですが、
日本だけでなく世界中で一つの見えないカベが出来つつあるな〜と感じています。

テロリストの話だから、一般人とテロを起こす人達のカベ?

いえ、いえ…良い線は行っているけれど、もっと本質的なもの。


それは、“富裕層と貧困層のカベ”。

私が独自で編み出した特別な回答では有りません。もちろんいろいろな本や記事や、
人の話を参考にしているのでどこでも耳にしたことが有るだろうし、今後も多くの
場所で取り上げられると思います。
ただ…日本にいるとこれがあまり実感できないのですよ…正直な話。


フランスで耳にした話なのですが、南フランス一番の漁港として知られていたマルセイユは、
ここ数年で人口が急激に増えてフランスで2番目に人口の多い都市になるまでに急成長を遂げました。

今まで人口の多い順といえば、パリ、リヨン、マルセイユと決まっていたのですが、
パリ、マルセイユ、リヨンになったのだと言うことです。


そしてその一番の原因を作っているのが…中東からの移民者だということ。

フランスは国の政策として、移民を100%受け入れることにしているのだそうです。
それが今までのフランスを作ってきたと自負していて、今後も変える予定は今のところ
無いのだとか。今後、移民を受け入れつづけたら、そのうちにフランスは白人中心の
国家ではなくて中東やアフリカ系の人の国にもなりかねないとの懸念も出ているそうです。
そして、実際にフランス人(ヨーロッパ系)の出生率1%台と決まっているのですが、
イスラム系は3〜4%と急増しているとのデータがあるそうです。

移民が増えると必ず問題として挙がってくるのは、治安の問題。マルセイユは
フランスの中でも犯罪が多い街として知られていたのですが、近頃はより
酷くなりつつあるようです。


移民、治安の悪化それらの基となるのがもちろん貧困社会で有ると言うこと。
本人も貧困生活から抜け出せると思っていないケースが殆どだから、抜け出そうとも
努力しないし、そしてどうやったら抜け出せるのか考える事も無いのかなと思います。
ここに見えない大きなカベが出来てしまっていますよね…人の心の中に。


いや〜なんか暗くなっちゃいますな〜。
しかし、こう考えると私達日本人は凄く良い位置に付けているのかなと思い、
戦後の復興を一生懸命に頑張ってくれた父親世代には凄く感謝したい気持ちになります。
そういった世代の人達が頑張って日本のレベルを上げてくれなかったら今の生活水準も
無かったかも知れないのですから…。

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今週は仕事キツかった〜。飛び込みの仕事が多く、時間が取られてしまいました。
いろいろとコメント頂いた方にもお礼に行く時間が殆ど無かったのですが、
三連休を使って御礼に参りますので、よろしくお願いいたします。

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この記事へのコメント
エージェントSさん
こんばんは

いまの時代の日本に生まれてほんとうに良かったと思います。

先日、どなたかのblogに書かせてもらったのですが。

私の父親は10代で一回召集されて、20歳で再度召集され、大戦のときは民間の中華航空で激戦地に赴いたそうで、来る日も来る日も戦いの連続だったと言っていました。
母親は長崎の原爆にあい、まわりにいた人は次々に倒れて死んでいったそうです。幸いに母親は黄色い煙を吸わずに隠れることができ、死を免れたそうです。
しかし、57歳の時ガンで亡くなりました。
私は被爆2世になります。

続きます
Posted by 野田正美 at 2005年07月16日 02:48
続きです

私たちの先人は皆、多かれ少なかれ「生と死」で苦労しているのです。
いまの時代、この日本で生活できることは、本当に幸せです。
これも皆、先人のおかげです。

世界は貧困で苦しんでいます。
大国は自国の利益をだけを考え、
今、まさに大戦前夜!!
争いはいけません。
何のための宗教なのか?
考えて欲しいものです。

ではこれで失礼します。

『人はこころ』野田



Posted by 野田正美 at 2005年07月16日 02:48
エージェントSさん
アキシンです

貧富差、「見えない壁」深刻ですね。

でも、日本が戦後ここまで復興し僕らが今日本で生活できる
ことが良かった思えるのも、先人のおかげ、すなわち当時の人々が
団結したからなんですよね。

人間はすばらしい力があるんですよね。

この力を間違った方向につかってしまうのは残念ですね。

人は「幸せになる資格」を持って生まれてきているというのを聞いたことがあります。
すべての人は幸せになる権利もっているんですよね。
Posted by 感謝好循環アキシン at 2005年07月16日 03:08
ミエナイ壁というのは、我々人間の心の中にあります。
それを作り出しているのも人間。
そして、傷ついているのも人間。
いろいろと考えさせられる事件や事故が多くあります。
その中で私たちにできることは何なのか?
自問自答しながらも何もできない自分にまた腹が立ってきます。
Posted by 常識ハカイダー at 2005年07月16日 08:03
国際的な貧富の格差は問題ですよね。逆にこれは、身近な人間関係にも言えると思います。貧しい人は裕福な人を妬みます。それが恨みにかわり、殺されてしまう人もいます。国際社会も基本は同じなのだと思います。一人一人の小さな行動でも世界を変えられると信じています。
ほっとけない世界の貧しさキャンペーン実施中!
<A href="http://blog.livedoor.jp/itukawahikaru/" target="_blank">週末起業サラリーマンの人には言えな いここだけの話・・・</A>
Posted by hikaru at 2005年07月16日 14:22
目に見えない壁のひとつである、貧富の差。
犯罪の原因のTOP10に入るでしょうね。
それと、宗教ですね。
宗教の争いは本当に深いですので、簡単には書けません。
私は宗教関係の本が好きで良くよみますが、信仰のために命を捨てる人をある意味尊敬します。 そこまで純粋になるのは、たいしたものです。
貧富の差、宗教問題、日本にいると鈍感になってしまう部分ですね。
今、おとなり中国でも貧富の差が問題です。
出産の制限のため、国籍の無いこどもが増え、成長した彼らは、今、日本に働きにきています。 横浜中華街にも私が知るかぎりでも数人います。
国が無い。 本国にも、どこにも籍が無い。
当然、そのこどもも同じなのでしょうね。
Posted by ennetu at 2005年07月16日 17:40
エージェントS 国際社会を巡る:目に見えないカベ
Posted by longchamp coupon at 2013年07月25日 02:23